【ベンチャー企業のインターンを徹底解説!】大手とは何が違うの?メリットや行くべき理由、体験談まで紹介
はじめに
ベンチャー企業には就職しないからインターンに参加しないというのは実は大きな機会損失と言えます。
- 就活の軸で困っている
- 実践的な経験値が欲しい
- 周りから刺激を受けたい
以上のような考えを少しでも持っているのであれば、一度はベンチャー企業のインターンを検討するべきです。
今回の記事ではそんなベンチャー企業のインターンにフォーカスし、解説していきます。
メリットや行くべき理由を実際の体験談を交えて詳しく紹介するので参考にしてみてください。
ベンチャー企業のインターンのメリット
ベンチャー企業のインターンでは他の大企業や中小企業でのインターンでは得られない貴重な体験が間違いなく得られます。
そのメリットを挙げると枚挙にいとまがないのですが、ここでは代表的なものを3つに絞って紹介しましょう。
職務幅が圧倒的に広い
ベンチャー企業のインターンでは、業務量から業務幅まで社会人と同等と言える職務内容を経験できることが一番のメリットです。
非常に実践的に現場の仕事を体験できるとともに裁量をもって仕事に取り組めるため、働くことへの具体的なイメージがしやすい特徴があります。
また時として、社内だけでなく社外の人間とコミュニケーションを取る機会もあるでしょう。
そこでは社会人としてのビジネスマナーがどのようにあるべきかを間近で体感し、社会人としての振る舞い方を肌で勉強できます。
主体性や自発性を発揮できる
仕事への裁量が任せられる代わりに、インターンに参加する学生には主体性と自発性が必要です。
自身がやるべき仕事が何か、また指示を受けた仕事以外にプラスして取り組めることはないかと活動に対して前のめりであることが求められます。
他人から指示を待つような消極的な姿勢では周りの学生や現場の社員との間に大きな温度感が生まれるでしょう。
この職場は自分には合っていないという判断になってしまうかもしれません。
インターンは学びの場であることに間違いはないでしょう。
しかし、他人から仕事を教えてもらうのではなく自分から貪欲に学びに行く姿勢が必要となります。
この現場の温度感を知れるという意味でもベンチャー企業のインターンは大きな意義があるでしょう。
自分の得意分野、苦手分野を明確にできる
様々な仕事を任せられること、また仕事へ主体性が求められることで多くの業務に触れる機会があります。
例えば、営業職のインターンに参加しテレアポを職業体験したとしましょう。
ここで想定される必要な業務は以下のような様々な過程です。
- 自社の商品知識を深めること
- 電話をかけて相手の興味を引くこと
- 興味を持った相手にわかりやすく商品を伝えること
- 売れた商品や買い手の顧客データをまとめること
この一連の業務の中で、「電話越しに話すことは得意」「事務など一人作業は苦手」などのように仕事への得手不得手を明確にできるでしょう。
また働くうえで自分自身がどこにやりがいを感じ、何をモチベーションにするのかも理解が深まるのです。
感覚ではなく実践的な経験から自分の得意分野と苦手分野を把握できることは、その後の職業選びやキャリア選択の大きなヒントとなります。
ベンチャー企業でのインターンのデメリット
ベンチャー企業のインターンにはメリットがある一方で、デメリットも存在します。
デメリットをインターン参加前に知っておくことで単なる悪い部分ではなく、成長の機会と捉えることが可能です。
事前に確認しておくことがおすすめでしょう。
仕事に責任が伴う
現場の社員と変わらない業務と裁量が得られることをメリットとして挙げました。
それは同時にその仕事に対して「責任」が伴うことを意味しています。
その点「学生なんだから」という言い訳が通用しないこともあるでしょう。
重大なミスや誤りがあれば一社会人としてお詫びが必要になることもあります。
しかし初めての業務に失敗は付き物ですので、真面目に取り組んだことに対しての失敗は目をつぶってくれる企業がほとんどです。
仕事に対して相応の責任感が必要であることは念頭に入れておきましょう。
学校との両立が難しいこともある
ベンチャー企業のインターンは平日を使った中長期のものが多い傾向です。
短期でも密度の濃いものが多いため学校の授業やアルバイトとの両立が難しいケースもあります。
可能であれば夏・冬の長期休暇を利用したり学校に公欠届を提出したりするなど工夫をしましょう。
日常生活に支障が出ないようにスケジューリングすることが必要ですね。
教育の場ではないことが多い
ベンチャー企業の特徴として、仕組みや制度が成熟していないという点があります。
一般企業では社員一人一人の役割が明確に区分されており、業務フローが整ってることが大半です。
一方でベンチャー企業は、そういった会社の体制が発展途中にあるでしょう。
社員の役割が明確に区分されていない場合もあり、タスクを自ら探して取り組むという傾向です。
教育体制も十分ではないケースがあるため、自ら学んでいく姿勢が求められます。
ベンチャー企業と大手企業のインターンの違い
ベンチャー企業と一般的な大手企業のインターンには大きく2つの違いがあります。
インターンの趣旨・目的
まず1つ目は、インターンの趣旨と目的です。
大手企業のインターンでは会社の社風や雰囲気、理念方針を知ってもらうという目的が強いでしょう。
その分、社会人として就業経験を積むという趣旨は比較的少ない傾向にあります。
もちろん、ベンチャー企業のインターンも会社のことを知ってもらう機会です。
しかしそれ以上に実務経験をこなし、社会人として働くことを実践的に体験するという側面が強い傾向にあります。
活動期間
大手企業ではインターンに参加する学生が全国から集まります。
そのため1dayインターンや2daysインターンといった短期での開催がほとんです。
しかし、ベンチャー企業のインターンでは長期で募集をかけているケースも少なくありません。
大企業では実施できないような長い期間で学生を受け入れられるのもベンチャー企業ならではの特徴になります。
ベンチャー企業での体験談
学生時代IT業界のベンチャー企業インターンに参加したA君の体験談を紹介します。
A君の当時インターンに参加してよかった点と後悔した点を挙げているのでぜひ参考にしてみてください。
よかった点
まずよかった点は、次の2点です。
- レベルが高いグループワーク
- 普段話すことのない学生との交流
A君が参加したのはウェブマーケティングを手掛けるITのベンチャー企業でした。
そこまで高いレベルを期待せずにベンチャー企業のインターンに参加したそうです。
しかし、実際にインターンに参加していたのは東大や慶応・早稲田など名だたる学校の学生でした。
普段の生活では体験できないことまで味わえるのがベンチャー企業のインターンの醍醐味と言えます。
後悔した点
後悔した点は、次の2点です。
- 会話レベルが高くついていけない
- トークテーマへの知識不足
質の高い議論に刺激を受けた反面、内容に前のめりに参加することができなかったことが心残りだとわかります。
この体験談からわかるのは、ベンチャー企業には会社や事業内容に高い関心と興味を持って参加する学生が多いということでしょう。
そのため会話のレベルも自然と高くなります。
会話に置いてかれないよう自分の意見をもって参加することが大切なようですね。
もし興味半分で参加する場合は、当日の活動に後れをとらぬようワークの内容や事業内容について理解を深めるなど事前準備が必要でしょう。
ベンチャー企業のインターンに行くべき理由
ベンチャー企業に就職する予定がない学生の方でも一度でいいのでインターンに参加することをおすすめします。
その理由は大きく次の2つです。
経営陣・社員との距離感が近い
ベンチャー企業のインターンの特徴として経営陣または社員との距離感が近いことも忘れてはいけません。
ベンチャー企業では経営層と社員の間に垣根があることは少ないでしょう。
そのため、立場に関係なくざっくばらんにコミュニケーションを取る企業も多くあります。
特に将来的に独立や起業を視野に入れているのであれば、貴重な助言を経営者から直接吸収できる絶好の機会です。
面接で強いアピールポイントになる
ベンチャー企業のインターンを通して実務経験を重ねたという事実が、他の学生より一歩差をつけるものとなるのは間違いありません。
さらにインターンでは先述の通り、自身に向いている仕事とそうでない仕事がはっきりわかります。
- なぜその仕事がしたいのか
- なぜ自分に向いているのか
この「なぜ」が明確であることは就活をするうえでの絶対的な強みとなるでしょう。
ベンチャー企業のインターンを通して、自分のアピールすべき軸が鮮明になるという点で参加を強くおすすめします。
ベンチャー企業のインターンに参加する前に注意すべきこと
とにかく挑戦してみるという強い気持ちは大切ですが、無計画に参加するとよい結果は得られません。
ベンチャー企業のインターンへ参加するときには次に紹介する注意点を事前に確認するようにしましょう。
参加目的を明確にすること
ベンチャー企業だけでなくインターンに参加するのであれば明確な根拠を持って参加するようにしましょう。
- やりたいことを見つけるため
- 就活のアピールポイントを作るため
- 意識の高い学生と出会うため
以上のようになんでも構わないので、なぜインターンに参加するのかをはっきり整理しておきます。
参加すべきインターンが明確になるはずです。
「周りが行っているからなんとなく」などという曖昧な理由で参加するのはやめておきましょう。
周りの学生との温度感の違いや考え方の違いから場違い感が芽生え、挫折する原因となってしまいます。
計画的なスケジューリングを行うこと
失敗でよくあるのが、インターンのスケジュールと学校の授業の予定が重なってしまうことです。
特に3年生の卒業がかかった大事な時期にダブルブッキングが起きてしまうとどちらかを諦めざるを得ません。
非常にもったいない機会損失となってしまいます。
前述もしていますが、参加する際は長期休暇を利用したり学校に公欠届を出す準備をしたりと工夫をしましょう。
前持ったスケジューリングを怠らないことが重要ですね。
ベンチャー企業のインターンに参加する方法
最後にベンチャー企業のインターンに参加する方法を大きく4つ紹介します。
企業HP
企業ホームページでインターン生を募集の広告を出していることがあります。
気になる企業のホームページをまず見てみることがおすすめでしょう。
仮に募集広告がなかったらお問い合わせから尋ねることも1つの手段です。
ホームページではなく別の媒体で募集しているケースもあります。
ホームページで見当たらなければ一度メールから問い合わせてみましょう。
学校のキャリア支援センター
学校の多くにはキャリア相談をしてくれる支援センターがあります。
ベンチャー企業のインターンに関する情報も提供してくれるでしょう。
自身が通っている学校にもしキャリア支援センターがあるのであれば相談してみてください。
同じ学校から参加する学生が多いインターン先やOB/OGがいるインターン先なども勧めてもらえます。
初めてで不安という方にはおすすめの方法です。
伝手による紹介
学校の先輩や友人からインターン先を紹介してもらうのも1つの方法でしょう。
伝手でインターン先を紹介してもらうことのメリットは、入職にあたってのハードルが低いことです。
事前に先方にどんな人が来るか伝えてもらったり、逆にどんな人が会社にいるのかを知ることができたりするでしょう。
心理的なハードルが低いという良さがありますね。
専門サイト
まずどのような企業がインターンを募集しているのか気軽に知りたいという方は専門サイトを見てみるのがよいでしょう。
今では就活生向けにインターンを紹介するアプリやオンラインサービスが多くあります。
登録するだけで無料で使えるものがほとんどです。
様々な業界を見ながらインターン先の候補を選べますので、方向性が決まっていない方は使ってみるのはいかがでしょうか。
まとめ
今回の記事では、ベンチャー企業のインターンに参加するメリットや大手企業との違い、体験談など網羅的に紹介しました。
ベンチャー企業のインターンは何より実戦形式であることが特徴です。
就活の軸を見つける経験になりますし、社会人として働くことへのイメージを具体的に膨らませることができます。
ベンチャー企業への就職を検討していない学生でも経験として得られるものは非常に大きいでしょう。
一度だけでも参加してみてはいかがでしょうか。
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