【マインドマップ自己分析のやり方を徹底解説】どんな項目を中心に持ってくる?注意点や具体例、オススメのツールまで紹介
はじめに
自己分析を始めたいけれど何をすればいいかよくわからないという方も多くいるのではないでしょうか。
本記事では自己分析の一番最初にやると活用しやすいマインドマップについて解説をしていきます。
フレームワークは使うのが難しいものもありますがマインドマップは比較的使いやすいフレームワークです。
上手にフレームワークを使いこなし、自己分析を進めていきましょう。
マインドマップとは
マインドマップとはいわゆる連想ゲームと考えてください。
考えを深めたいものを中心に置き、それにまつわるキーワードを連想しながらマッピングしていくだけです。
これだけ考えると非常に簡単ですね。
頭の中でぐるぐると考えが巡ってしまうようなものを整理するのに向いているフレームワークと言えるでしょう。
マインドマップを活用するメリット・デメリット
こんな使い勝手のいいマインドマップですが何でもできるわけではありません。
メリット・デメリットがありますのでちゃんと把握をした上で活用できるようにしましょう。
メリット
まずはメリットから見ていきましょう。
使うのが比較的容易
マインドマップは色々な自己分析用のフレームワークがある中でも比較的容易に使用できます。
後程出てきますがマインドマップを作成する用の無料ツールもありますのでそれを使うととても便利です。
マインドマップは自己分析の中でも自分の中にある情報をアウトプットするのに役立ちます。
整理をする前に多くの情報をアウトプットしておくと後から整理できるのでまずはここで量を出すことを優先してやりましょう。
視覚的に見えやすいので納得性が高い
マインドマップは頭の中にある情報をアウトプットしていく作業です。
基本的には自分の情報だけですので出てきた情報については納得性が高いものになります。
うまく言葉に表せないものでも一度マップ上に落とし込み、あとからいいフレーズが思い浮かんだら変えるようにしましょう。
ここではまずアウトプットすることが優先です。
キーワードを連想しやすく情報がたくさん出やすい
自分の考えや出来事から色々と思い出してみてください。
ゲームのように連想をつなげていきますのでキーワードを抽出しやすいでしょう。
出せるだけ出した後にもう一度ひねり出すところまでやれるといいですね。
トヨタ自動車の有名な言葉に「whyを5回繰り返す」というのがあります。
マインドマップを書く際にもwhyを繰り返すとよりキーワードをたくさん導くことができるでしょう。
デメリット
たくさんメリットもありますが、マインドマップにもデメリットがあります。
デメリットを認識しそれを補完できる別のフレームワークを組み合わせられるようにしましょう。
発散的になり整理しきれない
マインドマップを使用するとたくさんの情報をアウトプットできることはメリットでしょう。
一方でたくさん出た情報をどのようにまとめていくか難しいということがデメリットでもあります。
過去のことを思い出すと同じような事が重複して出てきたり矛盾する情報が出てきて頭を悩ませたりすることがあるでしょう。
整理するよりも情報をまずアウトプットさせることを優先するフレームワークとして割り切って進めてください。
思いつきになりがちで重要でない情報も多い
とにかく多くの情報が出てきますので重要なものもそうでないものも出てきます。
一旦情報を出し切った後に必要なものとそうでないものを分けていくようにしましょう。
また無理くりに出してしまった情報なども不要ですので精査が必要となります。
情報毎の重要度をしっかりと自分で見極めてください。
細かいルールが多い
マインドマップを作成するときは細かい12のルールが存在します。
ルールを把握していないと作成ができないわけではないのですがもちろんルール通りに則って行った方がいい分析はできるでしょう。
取り組むこと自体は容易で作成はできるのですが、正しいルールを覚え使いこなすまで時間がかかることがデメリットの1つと言えます。
マインドマップを作成する6ステップ
マインドマップを作成していくにも手順があります。
ここでは6ステップに分けてマインドマップの作り方を見ていきましょう。
1.自分を中心に書く
まずは長方形横長の紙を準備しましょう。
その真ん中に持ってくる項目が深堀をしたい項目です。
自己分析の場合は自分自身を掘り下げていきますので、自分の名前を中心に書いていきましょう。
そこを起点にして様々な項目を考えていきます。
2.自分の名前の周りにキーワードを書く
次は自分にとって大切なものを周りに書いていきましょう。
好きなものや嫌いなもの、自分が誇りに思っていることや恥と思っていることなどもいいですね。
ポイントはいいことばかりでなく自分にとって悪い内容も書いていくことです。
自分の性格や人格を形作るにあたり、成功体験や失敗体験両方が大きく影響を与えていることでしょう。
恥ずかしがらずに自分の内面で嫌いなところや目を背けたくなるようなこともここで書いてみてください。
3.キーワードから連想されるものを書き出す
「自分」とつながったキーワードを抽出できたら、その次はそのキーワードに紐づくものを多く書いていきます。
1つのキーワードにつき最低でも3つほどは出すようにしましょう。
そしてその出てきたキーワードに対してさらにキーワードを出すようにします。
この時点ではあまり重複や矛盾については意識をしなくて大丈夫です。
なるべく多くのキーワードを出せるようここでは量にこだわりましょう。
4.大切なものにマーキングして目立つようにする
多くのキーワードを抽出できたら次は色付けなどで自分が大切だと思うものにマーキングをしていきましょう。
または星をつけて改めてもっと考えたいものをわかるようにしておきます。
この作業によって多く出したキーワードのうち自分の人生にとって影響の大きいものとそうでないものを区別することができますね。
ここでも自分にとって都合のいいモノばかりを選ばないように気を付けましょう。
5.キーワード毎の相関を整理する
マーキングしたキーワードについて、相関関係を考えていきます。
同じような言葉がたくさん出てきていたらグルーピングをしてあげましょう。
また、全く逆の矛盾になるような情報が出ていたらそれも大切な相関関係です。
是非マーキングしておいてあげてください。
このように塊として認識できるものを分けていきましょう。
6.メッセージを抽出する
最後に自分を語る上で大切なメッセージを抽出していきましょう。
何度も頻出するような単語についてはそのまま自分を語る言葉として使っていくことができますね。
一方で対立するメッセージを抽出する場合はその2つのキーワードをつなぐ言葉が必要となりますので、それを考えてあげましょう。
人間ですのできれいに情報を整理することは非常に難しいのです。
この矛盾した情報をうまく整理してあげることでより自己分析を進めることができるでしょう。
マインドマップをつくるときの注意点
マインドマップの作成の仕方について見てきましたが、ここでマインドマップを作る際の注意点について見ておきましょう。
マインドマップ12のルール
マインドマップには作成に当たって考慮すべき12のルールがあります。
12のルールすべてに従わなくとも作ることはできるのですが、知っておいて損はないでしょう。
- 無地の用紙を使う
- 用紙は横長で使う
- 用紙の中心から描く
- テーマはイメージで描く
- 1ブランチ~1ワード
- ワードは単語で書く
- ブランチは曲線で
- 強調する
- 関連付ける
- 独自のスタイルで
- 創造的に
- 楽しむ
できる限り情報をたくさん出す
マインドマップを作成するときはより多くの情報をアウトプットするとより良いでしょう。
少ない情報でキーワードを抽出しようとしても共通するものや矛盾するものが何も見つからず意味のある分析ができなくなくなります。
キーワードの量を多く出してから分析をするよう注意してください。
1人で作成することにこだわらない
自分1人でやっていくと煮詰まってしまいます。
そうなるとルールにある「創造的に」「楽しむ」が守れなくなってしまいますね。
誰かと一緒に過去を笑い合いながら進めていけるとより楽しく創造性のあるマインドマップができるようになるでしょう。
自分1人で作成することにこだわらず様々な人に協力を仰ぎながら作成してみてください。
マインドマップの具体例
ここでどのようにマインドマップを作成していくかの具体例を見ていきましょう。
例1:サークルの副代表を頑張ったAさん
サークルの副代表を頑張ったAさんの例を見ていきましょう。
ペルソナ設定は以下の通りです。
- 小学生の時から学級委員をやることが多く優等生
- 中学の剣道部では主将
- コツコツ頑張る姿勢を評価される
- 自分の意見を主張するのは苦手
- 得意教科は歴史苦手は数学
- 大学は経済学専攻
- マクドナルドでアルバイトを3年続けながらマスコミサークルでは副代表を務める
- 今まで一番頑張ったことは受験勉強
Aさんは様々なことに挑戦し結果を出してきました。
就活では話題がたくさんありそうでいいですよね。
しかしAさんは自分の内面に自信がなく結果が先行することに違和感を持っていたようです。
自分の好きなことや嫌いなことをしっかりと書き出し、本来の自分とは、という問いに正面から向き合うことで意味のあるメッセージが出てきます。
例2:学習塾のアルバイトに全力を尽くしたBさん
次は学習塾のアルバイトに全力を尽くしたBさんの例です。
- おじいさんおばあさんと同居で育ち祖父母と近しい
- 誰とでも気さくに話すことが得意
- 小中高と特に目立った実績も活動もない
- 受験勉強は頑張った
- 大学では時間を効率的に使うために早朝にカフェでアルバイトを2年続けてきた
- 責任感の強さから教育係を任命される
- 面倒見はいいほうで人に教えるのは好き
Bさんは家族思いで人と接することが好きな方ですね。
努力はすれども結果をなかなか出せないことにコンプレックスを感じていました。
しかし受験勉強では一定の結果を出したし何かしらか結果の出し方をこれから習得できる可能性もあります。
本来的に人と話すことが好きなのであれば営業や接客で花開くこともできるでしょう。
マインドマップ作成のための便利ツール
マインドマップを作成するのはもちろん紙でもいいです。
一方でインターネット上にも便利ツールがいくつかありますのでそちらを紹介していきます。
Mindmeister
Mindmeisterはマインドマップを書くための代表的なツールの1つです。
メールアドレスさえあれば無料で簡単に登録ができます。
ブラウザ上で作成するため友人と共有しながら作成することも可能です。
入力もしやすく簡単にキーワードを編集することができます。
Xmind
Xmindは様々なアワードを受賞しているマインドマップ作成のツールです。
使いやすさに定評がありマインドマップだけでなくガントチャートなども作成できます。
テンプレートも多く用意されていますので、自己分析だけでなく様々ところで応用してみたい人には重宝するツールでしょう。
coggle
coggleも有名なマインドマップ作成ツールの1つです。
無料版で使用できるマインドマップは3つまでと制限があるので注意してください。
上に出てきた2つのツールと同様でマインドマップの作成のしやすさなどに定評があります。
マインドマップと一緒に使うべきフレームワーク
ここまでマインドマップをいかに作成するかの話をしてきました。
マインドマップのフレームワークだけでは自己分析には不十分であることも理解できたかと思います。
ここではマインドマップと一緒に使うとより自己分析を深められる他のフレームワークを見ていきましょう。
モチベーショングラフ
マインドマップと併せて使用したい自己分析のフレームワークの1つ目はモチベーショングラフです。
モチベーショングラフを併せて作成していくことによって過去の体験とその時の感情を時系列で整理していくことができます。
マインドマップにはあまり時系列の概念がないため、モチベーションと併せて使うことで自己分析を深めることができるでしょう。
モチベーショングラフの作り方については以下の記事で詳しく紹介しています。参考にしてください。
モチベーショングラフの書き方・作り方を6ステップで解説!作成におすすめのツールとは?具体例や実際に使えるテンプレも紹介
他己分析
他己分析を併せて行うとマインドマップはより効果を発揮するでしょう。
マインドマップを作成していると、なかなか新しい情報が出てこず行き詰まることがよくあります。
その時に自分のことをよく知る友人がそばにいてくれれば自分のことをより深堀することができますよね。
マインドマップを一緒に手伝ってもらう友人がいること自体が自分の強みの1つである、と考えて積極的に協力をお願いしましょう。
他己分析についても以下の記事でやり方を紹介していますので参考にしてください。
自己分析1000問
最後は自己分析1000問です。
人の力を借りずに自分でやりきるほうが好き、という方もいるでしょう。
自己分析1000問は新しい自分を気づかせてくれる質問が多く含まれています。
1000問全部をやる必要はないのですが、自分が答えづらいような質問にあえてチャレンジすることが新しい自分を発見できることもあるでしょう。
そこで発見した自分をマインドマップ上に落としていけばマインドマップをより活用できますね。
自己分析1000問はメモの魔力という本に付録としてついているものです。
メモの魔力を活用した自己分析のやり方についても以下の記事で紹介しています。参考にしてください。
【メモの魔力で自己分析する方法を解説】メモ書きが就活に使える理由とは?自己分析1000問のPDF・エクセルシートまで紹介
まとめ
自己分析を効率的に進めるツールとしてマインドマップのフレームワークを紹介してきました。
取り組みは容易にできるのですが、情報をたくさんアウトプットする分それをまとめてキーワードを抽出するのには若干苦労します。
就活初期に自己分析を始めてすぐのタイミングでやると意味のあるものになるでしょう。
最終的に自分をしっかり理解し将来どのような仕事をしようか、と考えるときに他のフレームワークを併せて使ってみてください。
自己分析で活用できるフレームワークは以下の記事で紹介しています。
様々なフレームワークを活用して自己分析を深めてください。
それでは、自己分析頑張っていきましょうね。