【社会学部の就職事情を読み解く】就活に有利な資格は?就職先人気ランキングやおすすめの業界、職種も紹介
はじめに
社会学部に所属している、目指している皆さんは社会学部の就職事情についてご存知でしょうか。
社会学部とは何かと聞かれても明確に答えることができず、どんな就職先があるのかイメージが湧かない学生も少なくありません。
そこで本記事では社会学部の就活においておすすめの就職先や業界・職種、資格などについて紹介していきます。
社会学部生の就活に関する現状
こちらでは社会学部生の就活に関する現状について紹介していきます。
社会学が就職に直結しにくいため多種多様な進路がある
社会学部の学問の特徴として就職に直結しにくい内容が多いため、就職先の選択肢としてはとても幅広いものとなっています。
社会学部生が就活を行う際には学問ではなく、自分のやりたいことを選ぶ傾向が強いです。
社会について幅広い視点で学ぶことでその分視野が広くなり、就活を客観的に見ることができます。
また学問として就職先の候補が定まっていないことから、就職に関連するものをテーマに研究をすることができるため応用しやすいです。
学問の幅が広いため何をしているかイメージを持たれづらい
社会学部生の就活に関する現状として、学問の幅が広いため何をしているのかイメージを持たれづらいことが挙げれらます。
就活で学部での研究に関することをアピールしたい場合は、より具体的にわかりやすく伝える必要があるのです。
ただ社会学自体、様々な社会問題解決のための分析などを行う学問でもあります。
問題解決能力や分析力をアピールすることもできるでしょう。
社会学部生が就活するうえで大切なポイント
こちらでは社会学部生が就活するうえで大切なポイントについて紹介していきます。
就活につながる研究を選択できること
就活につながる研究を選択できることへの理解は大切なポイントです。
社会学部は社会に関するテーマで様々な問題分析や解決手段の考察を行います。
そのため自分が入りたいと思う業界がすでにある場合はそれに関連する研究をすることができるのです。
経済に重きを置けば金融業界への就活にてアピールすることもできます。
すでに何らかの研究を行っている場合でもどんな業界に関連があるのか考えてみましょう。
インターンで実務経験を積むこと
研究だけでなくインターンに参加して実務経験を積むことも重要なポイントの1つです。
昨今の就活の特徴として学歴以上に実績や実力に重きを置いて判断されています。
そのため、インターンなどに参加して実務経験を積むことは就活を有利に進めるうえでもとても重要な行動です。
ただ急にインターンと言っても、どのインターンに参加したらよいかわからない人も少なくありません。
本サイトではインターンシップに関してまとめた記事も紹介しています。
インターンシップについて学びたい人はぜひ参考にしてみてください。
社会学部で取得支援されている資格は取得すること
社会学部で取得支援されている資格を取得することも就活を有利にするうえで重要なポイントの1つです。
大学では学部ごとに資格取得が推奨されていたり、資格取得の支援がされていたりする場合があります。
特に大学では、特定の単位で卒業時に資格を得ることができるシステムがあるでしょう。
余裕があれば取得するために動くことがおすすめです。
社会学部生におすすめの業界
こちらでは社会学部生におすすめの業界について紹介していきます。
出版業界
出版業界は社会学部生におすすめの業界の1つです。
社会学部生の学問の特徴として社会問題の分析や解決のための考察などがあります。
そのため、同じく社会問題を扱う機会の多い出版業界が向いていると言えるでしょう。
特に出版業界の中でも新聞や雑誌などは取材や統計などを基に記事を書いていきます。
社会学部での研究で身につけた調査方法や分析方法が活きてくるはずです。
本サイトでは出版業界の業界研究について紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
テレビ業界
テレビ業界も社会学部生におすすめの業界の1つです。
上述の出版業界同様、マスメディアと称される業界の1つであるテレビ業界も社会学部生に向いていると言えます。
テレビ業界の中でも社会問題を取り扱うニュース番組やワイドショーなどの番組制作に携われる部署に配属されると社会学部で学んだことも活かせるでしょう。
特に業界として、社会の問題だけでなく世の中のトレンドに対する関心の高さや理解力が求められます。
社会問題に関して学ぶことのできるテレビ業界は社会学部の就職する業界としておすすめです。
本サイトではテレビ業界の業界研究について紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
教育業界
教育業界も社会学部生におすすめの業界の1つです。
社会学部は学部として社会系の教員免許の取得を案内している場合が多くあります。
社会学部入学時から教員免許取得に動いている学生も少なくありません。
昨今の人材不足の影響で教育業界は教員や講師が少なくなってきている現状もあるでしょう。
そのため、比較的倍率は下がっている業界と言えるのです。
本サイトでは教育業界の業界研究について紹介しているためぜひ参考にしてみてください。
社会学部生におすすめの職種
こちらでは社会学部生におすすめの職種について紹介していきます。
企画
企画職は社会学部生におすすめの職種の1つです。
社会学部として社会の様々なジャンルにおける問題提起を行ってきた経験を活かして、商品やサービスなどの企画を行う社会学部生が多くなっています。
商品やサービス企画における市場の分析や現状の課題を把握するうえで分析する力はとても重要です。
そのため、学問として社会問題の分析を行う機会が多い社会学部生におすすめと言えます。
マーケティング
マーケティングも社会学部生におすすめの職種の1つです。
企画職同様マーケティングを行う際には高い精度の市場分析の能力が重要になってきます。
どうしたらより多く売れるか、どう類似商品と差別化ができるかなどの課題を情報分析によって導き出すのです。
社会学部で情報収集や分析を行うことが好きで仕事にも活かしたいと思う場合にマーケティングはおすすめの職種と言えます。
社会学部生に人気の就職先ランキング
こちらでは社会学部生に人気の就職先ランキングについて紹介していきます。
1位:日立製作所(製造業)
製造業は社会学部生に1番注目を集めている就職先になっています。
その中でも特に国内最大手の電機製造企業の「日立製作所」は人気が高いです。
製造業は早いスパンで新製品の企画や開発を行うため、企画力やマーケティング能力が求められます。
社会のニーズをつかむことが重要視されいることから、社会学で社会問題に対して行った統計などの調査を活かすことができるでしょう。
日立製作所は日本の家電メーカーとして多くの家電を販売してきており、毎年新製品が開発されています。
平均年収も約900万円と高いため、モノづくりに興味があって企画やマーケティングをしたい学生に人気です。
その他の製造業の企業例は以下の通りとなります。
その他製造業の企業例パナソニック株式会社/日本製鉄株式会社/シャープ株式会社/味の素/森永乳業/日清食品/アステラス製薬/第一三共
2位:東京海上HD(金融・保険業)
金融・保険業は社会学部生に人気のある就職先で、中でも「東京海上HD」は特に人気が高いです。
金融・保険業は社会学部として直接影響のある学問はありませんが、社会の問題を踏まえた金融商品や保険商品の提案などに役立てられます。
東京海上HDは損保保険業においてトップクラスの売上高を誇り、平均年収も約1,300万円と高いことが魅力でしょう。
もし金融・保険業を目指す場合は、金融知識に関連した資格などを勉強して取得しておくことがおすすめです。
安定しているイメージも高いため、もし目指す場合は業界の動向や国内の金融政策に目を向けるとよいでしょう。
以下、その他の金融・保険業の企業例です。
その他金融・保険業の企業例三菱UFJFG/三井住友FG/第一生命HD/MS&ADインシュアランスG/SOMPOホールディングス/第一生命HD/日本生命/かんぽ生命保険
3位:フジ・メディア・HD(マスコミ業)
出版やテレビなどのマスコミ業も人気がある就職先の1つでしょう。
その中でも「フジ・メディア・HD」は注目を集めている企業です。
フジ・メディア・HDは民放キー局であるフジテレビのテレビ放映を行う会社となります。
マスコミ業を行う企業が取り扱っているテーマには社会問題に関するものが多いです。
そのため社会学部で行った研究も活かしやすく、マスコミ業に則った研究を選択することもできるでしょう。
マスコミ業はテレビ・新聞・出版と様々ですが、それぞれ人気も高いためインターンや資格取得による実績と経験を積む必要があります。
その他のマスコミ業の企業例は以下の通りです。
その他マスコミ業の企業例日本経済新聞社/読売グループ本社/朝日新聞社/毎日新聞グループHD/中日新聞社/日本テレビHD/TBS HD/テレビ朝日HD/スカパーJSATHD
4位:電通グループ(広告業)
広告業も社会学部生に人気が高いです。
特に「電通グループ」は業界内で規模も年収も大きく、社会学部生の就職先として人気を集めます。
基本的に広告業では、消費者の購買意欲を促進する広告を作成するために企画を行うのです。
そのため広告の企画を練る際には、社会の需要や実際の統計などを基に分析を行う必要があります。
社会学部での知識を活用できるだけでなく、日本国内の様々な広告に関する仕事に関わることができるやりがいがあるでしょう。
また業界内でも売上高はトップで、約1,300万円の平均年収の高さも魅力的です。
ただ志望する学生は社会学部以外にも多くおり、有名大学出身者も少なくありません。
そのようなライバルに負けないためにも積極的にインターンに参加したり資格を取得したりして実績やスキルを磨きましょう。
その他の広告業の企業例は以下の通りです。
その他広告業の企業例博報堂DY HD/サイバーエージェント/デジタルHD/ジェイアール東日本企画/東急
5位:公務員
公務員も社会学部生に注目されている就職先の1つです。
公務員自体、安定しているイメージが強いため社会学部含めた多くの学部生に人気のある就職先でしょう。
特に社会学部は学部として社会問題に関する分析を行うため、社会福祉に関心の強い学生も少なくありません。
公務員は部署にもよりますが、地方や国などの社会をよりよくするための仕事を行うことができるのでおすすめです。
社会学部生が就活で有利になれる資格
こちらでは社会学部生が就活で有利になれる資格について紹介していきます。
特に社会学部は就活に直結しにくい学問です。
就活の際、資格はアピールポイントとなるためこちらを参考にどの資格を取ろうか考えてみましょう。
社会調査士
社会調査士は社会学部生が就活で有利になれる資格の1つです。
社会調査士とは社会調査のスペシャリストの資格として社会調査の全過程を学習し活用できることを証明してくれます。
この資格は社会学部であれば特定の単位を取得することで卒業時に取得できる場合が多いです。
統計や分析に関する知識は社会に出ると大いに役立つ資格と言えます。
単位取得で得られる資格であるためチャンスがあれば取得するように動くことがおすすめです。
社会科の教員免許
社会科の教員免許は教育業界に興味がある場合は必要な資格です。
ただし、就職先は教員に限定されるでしょう。
基本的に教員免許を大学で取得する場合、特定の単位を取ることで取得見込みとなり卒業時に取得される流れがほとんどです。
教員以外でも教育業界の講師として働く際に教員免許があることでアピールにもつながります。
単位取得で得られる資格であるため、もし興味や時間に余裕があるのであればぜひ取得することがおすすめでしょう。
簿記
簿記も社会学部生が取得しておくと就活が有利になる資格の1つです。
簿記自体は社会学部関係なく、取得していると就活で便利になる資格でしょう。
比較的に取りやすい資格でもあるため、時間に余裕がある場合は取得することをおすすめします。
簿記は就活においても汎用性の高い資格と言え、経理や人事系の職種につくうえで有効です。
就職に直結しにくい学問であることを補うために就活の手札を増やすという意味でも、簿記ははじめやすい資格と言えるでしょう。
社会学部で身につく就活に有利なスキル
最後に社会学部で身につく就活に有利なスキルについて紹介していきます。
問題発見能力
問題発見能力は就活に有利なスキルの1つです。
問題発見能力は社会学における社会問題の問題提起を行うことで身につけることができます。
問題発見能力は就職するうえでとても有効で、グループ選考課題への取り組みや業務における改善点などの指摘に役に立つのです。
企画やマーケティングは既存の商品の改善点や売れるためのマーケティング方法を洗い出して提案する仕事のため特に重要でしょう。
そのため、社会学部で社会問題の問題提起を通して得られる問題発見能力は就活に役立つスキルと言えるのです。
統計などを用いた分析能力
統計などを用いた分析能力も社会学部生が就活を有利に進めるうえで有用な能力です。
社会学では社会問題の問題提起や解決の手段で統計などを用いた分析を行う機会があるでしょう。
講義の一環としてこの分析を行う機会があり、統計を用いた分析などを身につけることができます。
統計などを用いた分析は企業の経営戦略などを行ううえで必須となる場合が多いです。
統計を用いた分析が得意なことは大きなアピールになるでしょう。
論理的思考力
論理的思考量は社会学部生が就活するうえで有利になる資格の1つです。
社会学における社会問題の解決方法は、統計による事実をもとに論理的に考えて解決方法を探る必要があります。
そのため、社会学の個人課題やグループ改題などを通して論理的思考力が培われやすくなるでしょう。
論理的思考力はアピール以外にも、就活がグループディスカッション形式の場合などに課題に取り組みやすくしてくれます。
社会学部生が社会学の勉強を通して得られる論理的思考力は、就活の様々な場面で活用できるスキルと言えるのです。
まとめ
本記事では社会学部生の就職事情に関して紹介してきました。
社会学部はその学問の性質上、面接官などに学生がどんな勉強をしてきたのかイメージがもたれづらい学問と言われています。
しかし、社会問題の問題提起や分析など就職した後も活かすことのできる経験を多く得られるのです。
また学問として研究テーマなどが幅広いため、志望している業界に合わた研究や資格を取得して就活に備えましょう。
本記事で紹介した業界や職種以外にも気になるものがある場合は、ぜひ以下も参考にしてみてください。