研修用(非公開):【営業企画の仕事内容を解説】なり方や必要なスキル・向いている人とは?営業企画の1日の流れとやりがい、平均年収まで紹介
はじめに
自己分析や業界研究がある程度進んできたら、職業研究も進めていきましょう。
同じ業界や企業であっても職業によって仕事内容がかなり異なるからです。職業研究を行なってあなたにあった仕事を見つけていきましょう。
この記事では、営業企画の仕事内容ややりがい・平均年収などを紹介していきます。
営業企画に興味がある人は記事を参考にしながら、職業研究をしてみてください。
なお、「職業研究のやり方がよくわからない」という人は、以下の記事を先に読んでおくことをおすすめします。
【職種研究のやり方を5ステップで解説】そもそも職種研究の目的とは?注意点や行った後のアクションプランまで紹介
営業企画とは
まずは営業企画への基礎的な理解を深めていきましょう。
以下3つについて解説していきます。
- 営業企画は何をする?
- 営業企画のやりがい
- 営業企画の苦労
営業企画は何をする?
営業企画の仕事は、分析と立案の2つに分けられます。
分析は自社や他社・市場全体の情報を集めて分析し、企画をつくるための下地を作る仕事です。
十分に情報を分析できたら、実際にどうしていくかを企画していきます。
商品やサービスの開発をし、広告の方向性や価格も決めて、実行できる状態を整えていくのです。
仕事内容がかなり多岐にわたることが分かるでしょう。
仕事内容が多岐になることで、営業企画はやりがいを感じやすいとも言われています。
営業企画のやりがい
職業を選ぶ際には、あなた自身がやりがいを感じられる仕事を選ぶことが大切です。
営業企画のやりがいを知って、自分に向いているかどうか考えてみましょう。
営業企画の主なやりがいは以下3つです。
- 成長できる
- 達成感を味わえる
- 企業に対して貢献できる
営業企画は商品やサービスを開発してどう販売していくかを考える仕事です。
このプロセスは売り上げを得る仕組みを作るものであり、企業の運営に大きく関わります。
結果として、営業企画の仕事をすると企業全体としての視点をもてるようになり、ビジネスパーソンとして大きく成長できるのです。
また、自分の企画によって企業に対して貢献することで、達成感も得られるでしょう。
・「企業運営に携わりたい」
・「自己成長に大きな喜びを感じる」
・「誰かに貢献することが好き」
以上に当てはまる人は、営業企画の仕事にやりがいを感じやすいです。
選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
営業企画の苦労
どんな仕事にも苦労があります。いくらやりがいを感じられる仕事でも、苦労が大きすぎるとストレスになってしまうでしょう。
長く働き続けられる仕事に就くためにも、苦労についても知っておくことをおすすめします。
営業企画の主な苦労は以下3つです。
- 成果主義である
- 精神的な強さが求められる
- 労働時間が長いこともある
営業企画が失敗すると、営業職などの他の職種がいくら努力しても売り上げがあがりません。
そのため、営業企画の仕事は常に結果が求められる成果主義です。
成果が出ないと社内でも評価されないため、精神的に苦しくなる時期もあるでしょう。
成果が出ないときも気持ちを強くもって挑戦を続けていく精神的な強さが求められます。
また、すでに紹介したように営業企画の仕事はかなり幅が広いです。
納期が設定されていることもあり、納期前には残業が必要になることもあります。精神面だけでなく、肉体的な強さも必要でしょう。
営業企画1日の流れ
営業企画の仕事は、社内で行うものと社外で行うものがあります。出社してからの時間は社内でできる仕事をして、午後から客先に出向くことが多いです。
その後、会社に戻って報告書をまとめるなどの事務作業をします。
客先が遠く帰りが遅くなる場合には、会社に戻らずに直接帰宅するなど1日の流れも変化するでしょう。
日頃からスケジュール管理をして、その日に何をすべきなのかを確認することが重要です。
慣れてくれば、仕事にかかる時間や自分の集中力がどのくらい続くかが体感としてわかってきます。
スケジュール管理が上手くなり、効率よく仕事をこなせるようになるでしょう。
営業企画の平均年収
ここでは営業企画の平均年収を紹介していきます。
営業企画の平均年収は420〜430万円程度で、1ヶ月あたりの給料に直すと約35万円になります。
日本人の平均年収と同じくらいの水準です。
ただ、営業企画の仕事はインセンティブ(成果報酬)がある場合もあります。
高い成果を出す人は、インセンティブが基本の給料よりも高くなることもあり、人によって差が大きいです。
僕でしたらインセンティブがある会社に入社して、年収を上げることを目指します。
どんな人が向いてる?
営業企画に向いている人の特徴を紹介します。
自分に当てはまるものがあるか考えてみてください。もし当てはまらないものがあっても、問題ありません。
これから身につけようと意識するだけで、周囲と差をつけられるからです。まずはどんな特徴が必要なのか確認してみましょう。
- バイタリティがある
- 集めた情報を役立てる
- 事実が好き
- 行動力がある
①バイタリティがある
周囲の人を元気にさせるバイタリティがある人は、営業企画に向いています。
営業企画はチームで働くため、チーム全体を活性化できる人は重宝されます。
あなたも誰かが頑張っている姿を見て勇気づけられた経験があると思います。
成果を求めて努力し続け、周囲の人を元気付けることを意識してみてください。就活においても同じ学校の仲間を励ましてみるといいかもしれません。
ただ、バイタリティがある人は他の人を疲弊させてしまうこともあります。
自分と同じだけのバイタリティを求めてしまうと、相手が息苦しさを感じてしまうからです。
他の人に自分と同じ生産性を求めすぎず「背中で語る」くらいの感覚をもっておきましょう。
②集めた情報を役立てる
集めた情報を整理し、役立てることができる人は営業企画に向いています。
営業企画の仕事は、市場の状態を分析して適切な企画を考える必要があるからです。
日頃から情報を集めて整理しておき、必要なときに素速く情報を活用できるようにしておきましょう。
普段からニュースをチェックして自分の考えをまとめたり、ニュースの背景を調べたりしてみてください。情報を活用する力が鍛えられますよ。
情報を集めるだけでは活用できず、宝の持ち腐れになってしまいます。情報を集めたら整理したり、思考したりする癖をつけてみてくださいね。
③事実が好き
誰かの意見や推測ではなく、事実を知ることが好きな人は営業企画の仕事に向いています。
営業企画では、情報を分析して市場の状態を的確に知ることが必要だからです。
事実ではない情報を分析しても、よい結果は得られません。人の意見や推測に惑わされず、確かな情報を集めて分析をしていきましょう。
分析能力は営業企画に欠かせないスキルです。今から鍛えておくと、周囲と差をつけられますよ。
分析力を鍛えたい場合には、事実を確認する癖をつけてみてください。
ニュースや人から情報を得たら「その情報は何を根拠としているのか?」を考えてみましょう。
論文や社会調査などの根拠となる情報を見つけ、その情報の解釈が正しいかにも注目します。
日常的に事実を確認する癖があれば、営業企画の仕事でも苦労することなく情報分析ができるでしょう。試してみてください。ただ、情報を分析するだけで行動できないと仕事には活かせません。
さらに周囲と差をつけたい場合には「分析結果をどう活かすか?」まで考えてみてくださいね。
④行動力がある
行動力がある人は、営業企画の仕事に向いてます。
行動から学んだことを企画に活かし、より高い成果をあげられるからです。
「企画=考える仕事」と思われがちですが、行動して得た経験を考える材料に加えることで精度を上げていく意識をもちましょう。
ただし、考える前から行動してしまうと、失敗したときのリスクが大きくなってしまうことがあります。
思考と行動の両輪で高い成果が出ることを忘れないでくださいね。
営業企画で求められるスキル・資格・マインド
ここまでの内容で、営業企画について理解が深まったでしょう。
続いて、求められるスキルや資格・マインドについて紹介していきます。
あなた自身が営業企画の仕事に向いているかどうか考えながら読んでみてくださいね。
スキル
営業企画には以下のようなスキルが求められます。
- コミュニケーションスキル:さまざまな職種と関わるのに必要
- 分析力:マーケット分析に必要
- PC操作:資料作成・連絡に必要
- 管理能力:納期の管理に必要
- 俯瞰する力:納期の管理やマーケット分析に必要
営業企画の仕事は多岐にわたるため、多くのスキルが求められます。
多くの職種と関わるので、企画をわかりやすく伝えるコミュニケーション能力はとても大切です。普段からコミュニケーションに気を配るようにすると、入社前でも鍛えられるでしょう。また、適切な企画を作るために分析力や俯瞰する力が求められます。
今あなたが行なっている職種研究や業界研究などにしっかりと取り組んでみてください。自然と分析力や俯瞰する力が身につくでしょう。
そのほか、実務をスムーズに進めていくためのスキルとして、管理能力やPC操作スキルも必要です。
勉強や就活のスケジュール管理を徹底したり、スマートフォンだけでなくPCで就活の情報収集をしたりしてみましょう。
資格
営業企画になるために必須の試験はありません。
ただ、取得しておくと就活が有利になる資格はあるので、確認しておきましょう。
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト):PCスキルをアピールできる
- マーケティング・ビジネス実務検定:市場分析スキルをアピールできる
- ネットマーケティング検定:ネットマーケティングスキルをアピールできる
MOSは、wordやExcel・PowerPointの3種類があります。それぞれ、ビジネス文書の作成・計算や数字の管理・プレゼン資料の作成が会得できる資格です。
合格率は公表されていませんが、比較的取得しやすいと言われています。営業企画以外の職種でも活かせる資格であることも大きな魅力です。
また、②と③のように営業企画に必要なマーケティング知識に関する資格もあります。
営業企画は成果主儀なので、これらの資格を取得して能力をアピールすると就活がスムーズになるでしょう。
マインド
続いて、営業企画の仕事で必要になるマインドを紹介します。
- 好奇心の強さ
- 成果を追い求める姿勢
- 他者を理解しようとする姿勢
営業企画は常に変化する市場と向き合う仕事です。次々に登場する新しい手法について興味をもてる好奇心が必要になります。
日頃からニュースをよく見るなどして、情報感度を高めておきましょう。
また、営業企画は会社全体の業績を左右するポジションであるため、常に成果を追い求める姿勢も大切です。
「たくさん時間をかけたからいいや」など努力量で考えるのではなく、結果を出すことに意識を向けましょう。
学校の成績や就活・サークル活動などで、成果を追い求めてマインドを養ってみてね。
営業企画で成果を出すためには、他職種との関わりも大切です。立場の違う人を理解しようとする姿勢が求められます。
学校生活においても、先輩や後輩・先生など立場の違う人と関わることを意識してみましょう。
営業企画のキャリアパスは?
続いて、営業企画のキャリアについて見ていきましょう。
営業企画の仕事に就くために必要なことと、その後のキャリアアップについて紹介していきます。
営業企画になるには?
営業企画の仕事は未経験可の求人もあるので、新卒での入社も可能です。
ただ、成果主義の世界であるため、経験者が優遇される傾向があります。
とくに大企業は経験者優遇の傾向が強いです。大企業に勤めたい場合には、中小企業に入社して経験を積むとよいでしょう。
もしくは、営業職から入って営業企画へのキャリアアップを狙う道もあります。
現場でどのような商品やサービスが売れるのかを知っておくと、企画をする際に役立つからです。
そのほか、資格を取得したり、インターンに参加したりしておくと就活に有利になります。
この記事で紹介した資格は自宅からネットで受験できるものもあるので、就活中でも取得しやすいでしょう。興味があればご自身でも調べてみてくださいね。
また営業企画からのキャリアアップなら、事業企画を目指すのが一般的です。
営業企画は製品を軸とした企画であるのに対し、事業企画は事業全体の方向性を決めます。
営業企画で培ったマーケティングスキルなどを活かせるので、異動や転職に有利です。
事業企画として経験を積んでいくと、プロジェクトリーダーや統括責任者を任されるようになります。
企画を主導して進め、企業に対してより大きな貢献ができるでしょう。
その後、企業の経営そのものに関わる経営企画へのキャリアアップも可能です。
営業企画の最新動向
営業企画の仕事は責任が重く大変そうに感じる人もいるかもしれません。しかし、近年ではIT技術の進歩によって作業効率が上がり、仕事の負担は軽くなってきているのが現状です。
たとえば、市場分析に必要な情報を自動で集めてくれる「マーケティングオートメーション」などがあります。
営業企画として就職する場合には、どの程度IT技術を活用しているのかについても注目するとよいでしょう。
また、インターネットの普及によってマーケティング手法が増え、営業企画の重要性が高まっています。
市場の変化にも対応しながら、成果を出せる人材を目指していきましょう。
まとめ
営業企画について紹介しました。
未経験者からでも始められますが、経験者が優遇される傾向があるため、少しとっつきにくい印象をもったかもしれません。
しかし、営業企画はビジネスの本質を学べる仕事ですので、ビジネスパーソンとして大きく成長できます。
キャリアアップをしていけば経営に関わることもでき、「大きな仕事をしたい!」と考えている方には魅力的な仕事です。
IT技術の発達によって仕事の負担も減ってきていますし、平均年収もよいので待遇面は悪くないでしょう。
営業企画の仕事はさまざまな業界で活躍できる仕事です。あなたが興味をもてる業界の営業企画についても調べてみてくださいね。
とは言え、インターネットの発達によってネットにおけるマーケティングの重要性が上がってきています。
ネットマーケティングができる営業企画の人材は、どの業界に行っても重宝されるでしょう。
ネットマーケティングに興味がある人は、IT業界や広告業界についても研究してみることをおすすめします。
それぞれ以下の記事で紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
【IT業界:図解で徹底解説】業界内の分類や実際の仕事内容とは?IT業界の現状や動向・ランキング・向いている学生まで紹介
【広告業界:図解で簡単解説】業界の現状や動向、実際の仕事内容とは?広告業界のランキングや基礎知識、向いている学生まで紹介