【長期インターンとは何か徹底解説】参加するメリットや給料体系は?期間や参加学年、いつから始めればいいのかまで徹底紹介!
はじめに
近年「インターン」「インターンシップ」という言葉を就職活動の場においてよく耳にする機会が増えたり、実際にインターンに参加する企業や学生が増えてきています。
短期インターンは選考にも繋がるため多くの学生が参加しますが、長期インターンはまだそんなに多くなく情報も少ないのが現状です。
そこで今回は「長期インターンって何?どんなことをするの?」「どれくらいの期間働くの?」などといった基本的な疑問解決や、インターンで体験できる職種の紹介などをお伝えします。
長期インターンって何をするの?
そもそもインターンとはインターンシップの略称であり、企業側が提供する職場体験の場において実際の業務や労働環境の体験を通じて、業務内容や労働への理解を深めることを目的としているものです。
そしてインターンの中でも長期間かけて行うものを長期インターシップとしています。
長期インターンは、3ヶ月以上業務に関わるインターンのことを指します。その期間中は実際に会社の業務に関わり、社員と同じような業務をこなします。
その起源はアメリカ合衆国で1906年に始まったものとされており、近年日本でも新卒の学生に対して就職時に専門的な知識や実践経験を求めるケースが増えてきたこともあり導入されるようになりました。
長期インターンと短期インターンの違い
ここでは長期インターンと短期インターンの違いについて説明します。
長期インターン
長期インターンは勤務期間が基本的に3ヶ月以上からと設定しているところが主になっています。会社によっては6ヶ月以上としているところもありますが、長期的な勤務が求められます。
実際に社員同様の勤務をこなして企業の一員としての成果を上げることが求められます。その分仕事の進め方のノウハウや業務スキルなどが学べ、実践経験を積むこともできます。
また、給与が発生することも特徴の一つです。金額は給与体系や職種によって様々ですが、給料をいただきながら仕事に取り組むことができます。
そして長期インターンには学年に関係なく参加することができるため、大学1年生から参加する学生もいます。
短期インターン
短期インターンは勤務日数が1日から1週間と短く給料が発生しないことが特徴です。
開催目的がその会社への理解向上を目的としているものが多く、会社説明会やセミナー形式のプログラムやグループワークやディスカッションを行うことが主な内容です。
基本的に就職活動を行なっている大学3・4年生が対象とされていて誰でも参加することはできません。
また短期で開催されるものなので、日程さえ被らなければ様々な業界や職種のインターンに参加することが可能です。
そのため自分がどの業界に向いているのかや業界研究をすることにもつながります。
参加するメリットデメリット
ここでは長期インターンに参加することのメリット・デメリットを紹介していきます。
自分が長期インターンに向いているかいないかの判断材料にしてみてください。
メリット
長期インターンのメリットはなんといっても社会人の動きを生で見て体験できることです。
また、ビジネスの場において実践経験を積むことによって他の学生との差別化も図れ、就職活動の場においても自分のアピールポイントとして活動が活かせます。
デメリット
長期インターンのデメリットは学業との両立が難しいという点にあります。インターンではこなす業務の都合上多くの時間が必要とされるため、自分自身に使う時間や勉強に割く時間どうしても少なくなってしまいます。
また、長期間行うインターンのため1日や1週間で終わる短期インターンと比べて様々な企業を体験できる機会は少なくなっています。
長期インターンではどんな職種を体験できるの?
ここでは実際にインターン先で体験できる職種と業務内容を紹介します。
営業インターン
営業インターンの仕事内容としては主に、クライアントに自社の商品・サービスの購入を促進し契約を結ぶことがあります。
その他にもただ商品を売り込むだけでなく、売るためのリサーチや販売促進企画作成も行います。
営業インターンでは実際に社会人と同じ立場でクライアントと関係を持つためビジネスマナーやコミュニケーション能力・思考力・実行力などを身につけることができます。
そして営業の仕事は就職してからも多くの人が経験することになります。その仕事を前もって経験しさらに実績も残しておくことで就職する際の強みとなり周りと圧倒的な差をつけることもできます。
エンジニアインターン
エンジニアインターンの仕事内容としてはwebサービスやアプリの企画・開発やさまざまなプログラミング言語を駆使しソフトウェアやハードウェアなどのシステムを作成することが挙げられます。
実際に開発チームに入り社員と同じような業務を行うことでエンジニアとしての専門的な仕事だけでなく、組織の中での社会人的な立ち振る舞いを学ぶことができます。
またエンジニアの仕事は業務内容が多岐にわたります。
webエンジニア・システムエンジニア・インフラエンジニア・モバイルエンジニアなど様々な種類があるので自分のやりたい内容にあった仕事を探すといいでしょう。
マーケティング・広報インターン
マーケティング・広報インターンではクライアントが求めている商品は何かを調査し、商品の宣伝行います。そしてその商品の売り上げ・宣伝効果を調査することを繰り返して、商品が売れるための仕組みを作ることが主な業務です。
またマーケティングには「リアルマーケティング」と「デジタルマーケティング」の2種類に分けることができますが、インターンでは主に「デジタルマーケティング」に携わることが多いです。
デジタルマーケティングでは先に述べたような業務内容をweb上で行います。
そのため企業が所持しているSNSアカウントの運営や広告運用を任されたり、ユーザーが求めている商品を考えweb記事を書いたりすることもあります。
マーケティングの知識は本屋大学の講義で得ることができます。しかし、実際に商品を売りながら出ないと本当の「マーケティング力」をつけることはできません。少しでも興味のある人は体験してみることをおすすめします。
編集・ライターインターン
編集・ライターインターンでは主に企業の運営するメディア内のコラム記事の執筆や編集を行います。
記事を書くために必要な情報を集め、記事の構成を考え、対象の読み手に必要な情報がわかりやすく伝わるように執筆します。その後に編集担当の方にチェックしてもらい訂正を加え初めて記事が公開されます。
SEOなどの実践的なwebマーケティングスキルを習得したり、社会に出てからも役に立つ文章力を身につけたりすることができます。
また自分でリサーチした内容の記事だけでなく、時にはインタビュー記事を書き上げることもあります。そのためヒアリングスキルやインタビューマナーを身につけることもできます。
企画インターン
企画インターンでは物の「商品化」を目標に業務をこなします。
そこではただ何かを企画するだけでなく、まずは市場のリサーチから始まり、トレンドや消費者・競合他社の動向をチェックし新商品の提案を行っていきます。
そして社内プレゼンテーションを通して自分の提案する商品をどのようにして作っていくかや必要性を論じていきます。
また新商品を提案するだけでなく、サービス向上や販売促進の企画案を作成することもあります。
ここではアイデアを形にする力を身につけることができるため発想力や戦略的思考能力・論理的思考能力などを鍛えることができます。
そのため将来的に自分の想いを形にする仕事につきたい人におすすめです。
デザイナーインターン
デザイナーインターンではクライアントから受注した画像やデザインを含むプログラミングをHTML・CSSやPhotoshop・Illustratorなどを利用し作成していきます。
このインターンでの一番のメリットは普段関わることの少ないデザイナーとして働いている方々と関わりを持てることです。
実際に働いているデザイナーの方に仕事のやり方を教えていただくのはスキルアップにもつながります。
デザインの腕を磨くためにもデザイナー志望の方は体験してみることをおすすめします。
事務インターン
事務インターンではWord・Excel・Power pointなど、どの企業でも扱うビジネスツールを使用した書類作成や管理といった事務処理やデータの集計など社員のサポート的な業務を行います。
そして電話・来客の対応も行うためビジネスマナーやスキルの習得にもつながります。
また事務の仕事は誰かの依頼や要望に答えて行うことが基本となるため、相手と会話しそこから相手が望んでいることを的確にアウトプットするための力が身に付きます。
そのため社会人としての基礎を身につけたい方やアシスタント業につきたい方におすすめです。
ディレクターインターン
ディレクターインターンでは自社商品・サービスやクライアントから委託された商品・サービスの制作全体を指揮していきます。
全体の制作スケジュールだけでなく、関係者の進捗管理や仕事が円滑に進むための場づくり、商品・サービスの品質管理など様々な業務を行います。
チームのメンバーとやクライアントとの橋渡しの役割を担うため高いコミュニケーション能力や交渉力が身に付きます。
またチームを管理することによってマネジメントスキルを身につけることもできます。
長期インターンの給料事情はどうなっているの?
短期インターンでは会社説明会やセミナー形式のプログラムなど、キャリや教育や採用がメインであるため給料が支払われないことが多いですが、長期インターンでは給料が発生することがほとんどです。
インターンで給料をもらう場合の給与体系は、時給・日給・成功報酬系の3つのパターンが主になっています。
各体系の相場は時給制では1000円前後、日給制では8000円前後、成功報酬系では職種によりますが5000円前後が一般的です。
また営業職であれば自身の成績に応じてインセンティブが貰えたり、専門的なスキルや経験があればさらに給料が高くなったりするなどの優遇もある場合もあります。
いつインターンを始めればいいの?
短期インターンはほとんどが大学3・4年をターゲットにしたものですが、長期インターンでは学年は関係なく大学1年生から募集している会社が多くあります。
そのため、より専門的なスキルや実践経験を多く積むためにも早いうちからインターンを始めることも可能です。
また長期インターンは短期インターンと違って一度に募集する人数が少ないため優秀な人材の採用が決まれば、募集が突然なくなることもあります。
せっかくのチャンスを逃すことになりかねないので、始めたいと思ったらすぐに応募してみることをおすすめします。
長期インターンの参加期間は?
長期インターンでは3ヶ月以上の勤務を基本的には求められます。では、どのくらいの期間働くとどのような成果が得られるのでしょうか。
約半年の6ヶ月間働くとその業界や会社の雰囲気を知れたり最低限のスキルを習得し経験を積むことができます。しかしながら、ようやく通常勤務をこなすことができるようになるレベルで難しいことを任されることは期待できません。
約1年間働くと最低限のスキルや経験から一段階あがり業界内で通用するスキルを身につけることができます。そのため少しずつ難しい仕事を任せられるようになり、より実践的な経験を積むことができます。ある程度のスキルアップを望む場合この程度は働く必要性があります。
1年以上働くとより難しい仕事を任せられるようになり、時には責任者の立場を任せられることもあります。責任は重大になりますが、本気でその業界を目指している方には長くインターンをすることをおすすめします。
まとめ
長期インターンは他のインターンとは違って長期にわたって業務を行う分、様々な貴重な体験や知識を得ることができます。
長期インターンで得られることは大学やアルバイトでは得られないものばかりで、就職活動のためだけではなく自身の成長にもつながります。
しかしながらこのようなメリットだけでなく長期ゆえのデメリットもあるので、自分の目的あった選択ができるように目的を軸にしっかり調べることが重要です。
ただ始めることに早すぎることはないので、興味を持っているのなら早めにインターンに応募してみてください。